安易な値引きは要注意!!値引きが利益に与える影響は理解しておきましょう。

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値引きをすると、売上は増えるかもしれません。

しかし、それは利益にどう影響を与えているか理解して行いましょう。

Contents

『売上ー原価=利益』を理解する。

事業を行ううえで、

一番わかりやすい利益は、

売上ー原価=利益(売上総利益とか粗利とか言います。)ではないでしょうか。

この利益から使った経費などを差し引いた部分が、

最終的な利益(黄色の部分)になります。

こんなイメージ。

細かい話をすると色々出てきますが、

まずはこのイメージをもっておくと、

利益がわかりやすくなります。

最終の利益を出すには、

粗利益(600)が経費(500)よりも多くなる必要があります。

さらにいうと、粗利益(600)が多くなればなるほど、

経費(500)はそのままでも、最終利益は多くなります。

粗利益を増やすには粗利益の構造を理解しましょう。

粗利益の計算は、大きく見ると、

売上ー原価=粗利益

となりますが、実はもっと細かく見ることで、

分かりやすくなります。

細かく分けるとは、個数を考えみることです。

個数を考えてみるとこんなイメージになります。

売上も原価も、単価と個数に分解することができます。

つまり、粗利益を増やすには、

利益単価を増やすか、

個数を増やすかの

2つがあるということなります。

値引きは利益にどう影響を与えるのか

上の考え方をイメージして、値引きをしたらどうなるか考えてみましょう。

例えば、売上単価を20値引きしたとしましょう。

20値引きするとこうなります。

売上単価を20値引きしても、

仕入単価はそのままなので、

利益単価が直接減ることになります。

結果として、粗利益が600から400へと200減りました。

売上単価を20値引きしたまま、

以前の600の粗利益を確保しようとすると、

販売数量を10個から15個に増やさないといけません。

つまり20値引きして利益を増やそうと思うと、

6個以上販売数量を増やす必要があることになります。

値引きして、売上数量が増えて、売上金額が増えても、

粗利益は逆に減ることもあります。

販売数量が14個場合ですと、

売上は一番最初の1000より増えていますが、

粗利益は一番最初の600より少なくなっています。

どう考えるか

今回の場合、

どうも値引きして6個以上販売数量をが増やせれば、

効果的な値引きと言えますね。

そうすると、

今のスタッフや環境で

値引きして販売数量を6個以上増やせるかどうかを検討する必要があります。

もし今の状態では6個以上増やせないなら、どう改善すれば増やせるのか? そもそも値引きはすべきでは無いのか?

そうやって、色々考えることができます。

最後に

値引きをする際には、

この考え方を少しでもイメージしましょう。

値引き自体を悪いと言っているわけではありません。

戦略として有効な場面もあります。

ただ売上を増やすための安易な値引きをしてしまうと

今回のような結果的に利益がでないこともありますので、

ご注意ください。

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【きょうのひとこと日記】
PC絡みでカスタマーセンターに連絡すると
平日17時までとのこと。
油断しました明後日出直します。
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