笑じわブログ。

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会社員のスーツで節税? 特定支出って使えるの?を確認。

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最近テレビで会社員のスーツで節税〜みたいなものを見ました。

そしたら100万のスーツ買ったらどうなの?って質問が。

こんな前提条件で考えたらどうなるでしょう?

前提条件

◻︎Aさん

◻︎ 給与収入 500万円

◻︎ スーツ購入代 100万円

◻︎ 扶養なし

◻︎ その他の所得控除や税額控除なし。

特定支出控除を確認

まずは特定支出控除はどんなものか確認してみましょう。

特定支出控除とは

特定支出控除とは、

特定支出(あとで解説)の額が給与所得控除の半分を超えた場合に
その超えた部分を所得から控除しますよ

というものです。

ん?給与所得控除ってなんでしょう?

給与所得控除とは

私も含め会社員がもらっているお給料は、もらった額にそのまま税金がかかっているわけではありません。

個人事業を営んでいる方は『売上ー経費=利益(←これが税金対象)』であるように、

会社員にもお給料からひけるものを法律で作ってくれています。

それが給与所得控除です。

計算式にすると
お給料ー給与所得控除(←経費代わりみたいな感覚)=お給料の利益
こんな感じです。

この給与所得控除は下の表のようにお給料の金額で決められています。(平成29年分)


つまり500万円のお給料のAさんの給与所得控除は、

500万円×20%+54万円=154万円

ということになります。

では特定支出とはなんでしょう。

特定支出とは

特定支出とは次の給与の支払者(会社等)が証明した次の支出のことを言います。
①通勤費

②転居費

③研修費

④資格取得費

⑤帰宅旅費

⑥勤務必要経費(上限65万円)
→図書費、衣服費、交際費

これらは全て仕事に必要なものとして会社から証明をしてもらったものに限定されます。

さらに⑥の勤務必要経費はどんなに払っても、65万円までしかみてもらえません。

では証明ってどうすればいいのでしょう。

証明とはどんなもの?

証明は、下の証明書を会社に発行してもらう必要があります。

実務的には上の欄を自分で記載して、会社に下の欄に押印をもらうという流れになります。

支出の種類によって証明書も形式が違いますので、

必要な方は国税庁のHPより印刷しましょう。→証明書(国税庁HP)

ではAさんの特定支出控除はどうなるでしょう。

100万のスーツを買ったらどうなる?

そもそも年収500万円でスーツ代100万円も使ったら、よっぽどのスーツ好きの方かなんか特別のことがあったのかなって思いますが、考えた方をまとめてみます。

ステップ1

会社の証明書がもらえるのか。

そもそも100万円のスーツについて会社が職務に関わることとして、会社が証明書を発行してくれない可能性はありますね。

ステップ2

仮に、会社が証明書を発行してくれたとして、

スーツは衣服になりますので、上の特定支出のうち『⑥』に該当します。

そうすると、上限が65万円となりますので、

35万円は切り捨てになります。

ステップ3

特定支出控除の額は、給与所得控除の額の1/2ですから、

年収500万円のAさんは給与所得控除154万円の半分の77万円を超えた部分が特定支出控除の金額となります。

スーツは65万円までしか使えないのであと12万円足りません。

つまり、

スーツを100万円分買っても、スーツだけでは特定支出控除は受けられないこのになります。

資格取得手当が20万あったとしたら

Aさんはあと12万円を埋めるだけの特定支出が必要です。

しかも12万円を超えた部分だけが対象になりますので、なかなか大変なハードルです。

税理士試験の勉強をしている方は、講座料が『④資格取得費』に該当します。

講座料20万円があったとすると、いくら特定支出控除が受けられるでしょう。

スーツ分65万+講座料20万円=85万となりますので、

85万ー77万=8万円

の特定支出控除を受けることができることになります。

どれだけ税金は減るの?

ではこの8万円の特定支出控除でAさんはいくら税金が減らせたのでしょうか。

給与500万円ですと、単純に計算すると税率は10%になりますので、

8万×10%=8,000円

税金(所得税)が減ったことになります。

スーツ100万円(65万円でも変わりませんが)と資格講座料20万円で

8,000円の効果・・・・・。

最後に

ニュースなどではよくスーツを取り上げていましたので、

私もスーツを例にしてみました。

スーツなどの⑥の特定支出は上限(65万円)がありますが、

①~⑤の特定支出は上限がありませんので、

研修費や資格取得費用などが高額になるともっと効果はでてきます。

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【きょうのひとこと日記】
スケジュールをアプリで管理していましたが
思うところがありスケジュール帳を購入。
うまく使いこなしていきたいです。
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書いている人

岡崎市の税理士     堤昭博

岡崎市の税理士     堤昭博

24歳から15年勤務した税理士法人を退社し岡崎市で税理士事務所を開業。
長い受験生活を経て税理士になった経験から税理士受験のことや税金の話をわかりやすくをモットーに平日ほぼ毎日更新中。 [詳細]

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