税務調査ってどのくらいの割合でくるのかデータから見てみる。

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税務調査ってどの位の割合で来るのでしょう?

もうすぐ3月ですね。

3月1日から3月15日までは進行中の税務調査を一時中断します。

確定申告に配慮してということでしょう。

では税務調査ってどの位の会社に入るのでしょうか。

今日は法人の税務調査について見てみたいと思います。

Contents

全国でどの位の法人が申告しているの?

まずは全国で何件くらいの法人が申告書を提出しているか見て見ましょう。

国税庁の資料から見ることができるのですが、

申告件数はこんな感じになっています。
    (国税庁HPより)

※平成28年度は、平成28年4月1日から平成29年3月31日に終了した事業年度で、平成29年7月末までに申告されたものを集計したものになっています。

28年度は約286万件の申告件数となっていますね。

税務調査は年間何件くらいあるの?

では、税務調査は年間何件くらいにあるのでしょうか。

こちらも国税庁からこのようなデータが発表されています。

(国税庁HPより)

※事務事業年とありますが、平成28年事務事業年度とは、平成28年7月1日から平成29年6月30日となっています。
税務行政は6月末で区切りとなっています。税務署の職員の方の異動もこの時期(7月1日)になります。

平成28年事務事業年度は全国で年間約9万7千件の税務調査があったことがわかります。

平成28年度の申告件数から考えると3.4%程度となっています。

しかしほぼ動いていないけど申告している法人はほぼ調査は入らないので、事業活動をしている法人で見ると割合は増えることになりますね。

税務調査があったら絶対に追加で税金がとられるの?

税務調査が入ったら、絶対何かとられる(追加で税金がかかる)とイメージされている方もいるかもしれませんが、

そんなことはありません。

きちんと帳面を整え、きちんと税務申告していれば何もないことも

もちろんあります。

上の表も見ても、

非違があった件数が7万2千件となっています。

調査の件数と比べると、72,000/97,000=74.2%となっています。

つまり何か修正事項などがあった件数が74.2%ということなので、

25.8%は修正事項がなかったことになります。

調査って何年ごとにくるの?

これは会社によって、また地域によって違うとしか言えませんが、

大きい会社さんで、利益もたくさん出している会社さんは、

3年~4年に1回くらいのペースです。

利益をたくさん出しているのに10年くらい入っていない会社さんもあります。

最後に

『税務調査がそろそろ来そうだからしっかりやろう』と考えていると、

なかなかきちんとした決算はできませんし、

そもそも決算はそういうものではありません。

会社の業績を正しく計算し、次年度の経営に活かしていただくものです。

ですから、常にきちんとした帳簿付け、会計処理を心がけましょう。

そうすれば税務調査でドキドキすることもありませんよ。

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【きょうのひとこと日記】
なかなか本も読む時間がまとめてとれないので
移動時間などで少しづつでも読んでいこうと思います。
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